紙風船

2022年12月11日

本日はご来場いただきありがとうございます。
今日もまた、世界ではいろんなことが起こっていると、ネットやラジオで言っています。今のわたしは、特に不自由もなく幸せで、そして、あまり容量のないタイプなので、入ってくる情報は聞き流すようにしています。が、それでも、隣の芝生がとっても青く見えたり、とんでもなく大きな不幸を心配したり、なるようにしかならない明日を心配したり、とにかく右往左往しています。
別の日には、自分が見たり聞いたりしたことで、「望み」や「願い」にとらわれて、西へ東へうろうろしています。そういうものだと、これまでの経験で感じたり、本に書いてあったりして、いつの時代も一緒なのだなあと、納得する。けれど、やっぱり昔と今では、価値の感じ方が違うのだなあと、実感するようになりました。
いい歳をして、やっと気づいたことですが、それも今日の答えで、明日の答えである保証はありません。若い時にもそんなことを考えてたかも、と思ったりしますが、あんまり思い出せません。やっぱり今、どう感じるかしか、手がかりはないのかもしれません。
と、思ったけれど、そんなことを思っているのは、自分だけなのだと思い知るような出来事も多く、世界は人の数だけあるのだなあと、これまた実感を伴って感じます。
「紙風船」は大正時代に書かれた作品です。今も昔も変わらないこと、よその家のこと、共感できること、これからのこと、これまでのこと、自分のこと…。今日もまた、楽しみながら手がかりを探してみようと思います。
(当日パンフレットより)


公演日

2022年12月11日

会場

caféしずく

脚本

岸田國士

演出

橋本純司

出演

角谷明子
ジョージ
加藤美咲
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