早起きの時間はとっくに過ぎた
コケムスカヲリ2025年の新作 「早起きの時間はとっくに過ぎた」 にご来場いただきありがとうございます。わたしは毎日、おもしろおかしく生きているつもりなのですが、たまに変なことを考えてしまうところがありまして、いつもそんな感じのお芝居を作っています。
ところで、まず、変なことかどうかという問題があります。
わたしが考えた変なことは、この歳になってようやく気づいたことで、もしかしたら、みなさんにとっては当たり前のことで、凡庸なアイデアかもしれない問題です。私はおもしろおかしく生きているつもりですが、変わってるなあと、まあまあの頻度で言われます。それを心のバネに、台本にして、稽古をしていると、あまり変じゃないのかもと思えてきます。
次に、思ったことをすぐ忘れる問題があります。
毎度のことながら、コケムスカヲリの裏テーマといいますか、私自身の課題でもあります。いろいろといいことを思いついているはずなのに、どんどん忘れていきます。いい感じで言いかえると、目の前の出来事に夢中で、考えずに感じているということです。
まあ、メモをとればいいのですが、メモをとっている間に考えてることが変わっていく問題もあります。なんとか記憶を引っ張り出して書いたセリフは、私の都合で改変され、思ってもみないお話になって、そして、俳優たちがまた、新しい世界を生み出していく。そういうことです。
いま書いたばかりの、「変かどうか」、「すぐ忘れる」 問題は、実は問題ではないと、こうやって本番を迎えるたびに思います。
本当の問題は、いろいろ考えて、稽古してきた「早起きの時間はとっくに過ぎた」は、いま、このカフェしずくさんでの、この瞬間だけのものということです。まるで最近の天気のように、観る人それぞれのココロはうつろい、世の中も変わり、私の気分も変わる。同じように俳優が演じたとしても、です。それさえも、それはそれで、とても素敵なことで、観客のみなさんが、変なことを思いつく時間になればいいなと思います。
どれもこれも、問題にするようなことじゃないですね。
ごゆっくりご覧ください。
(当日パンフレットより)
公演日
会場
脚本
演出
出演
ジョージ
加藤美咲
だいほー(劇団Cr→)
アフタートーク
協力
